ギフトのマナーQ&A

ハリカのカタログには、ギフトに関するマナーや熨斗(のし)の表書き一覧なども載っています。以下、【ハリカアットホームカタログ】掲載のマナーについてのQ&Aです。


喜びや感謝の心を伝えるため、よりよい人間関係を築くために贈り物をすることは欠かせません。 相手に喜ばれる贈り物をするためにもマナーをわきまえることが大切です。 そこでギフトについてよくある質問への答えを皆様にご報告します。

訪問時の手土産(てみやげ)編

Q:手土産を渡す時、手提げ袋から出した方が良いのですか?

A:手提げ袋のまま渡した方が持ちやすくて良いと思いがちですが、やはり相手の方に対して失礼にあたります。基本的には、手提げ袋から出して渡します。ただ、ケーキの箱のような持ちづらいものは紙袋のままでも、「このままの方が持ちやすいと思いまして」と一言添えて渡せば、問題は無いと思います。

Q:「つまらないものですが」と言わなければいけないものなのですか?

A:謙遜は美徳、という心が昔から日本にはあります。今でも「つまらないものですが」と言って手みやげを渡す人も多いですが、「おいしいものを見つけましたから」とか「これが好きで食べているものですから」とか素直な自分の気持ちを伝えた方が、相手の方にも「おいしそうだな」と思ってもらえると思います。必ずしも謙遜するのが良いということではないので、「お納めください」と言ってお渡しするのも良いですよ。

Q:お盆にのせて贈り物をだされた場合どうすれば良いのですか?

A:日本では、じかにむきだしで渡すということを嫌う傾向にあります。そこで贈り物を小さなお盆にのせて、相手のほうにさしだします。こんな時はお盆ごといただいて、「頂戴しました」と言ってお盆の方向を逆にして、その場で返せばよいのです。また、お返しというのはそこで縁が切れないようにということなので、家にあるものをちょっとのせてお返ししてもいいですね。

贈り物編

Q:年上の方に贈ると失礼にあたるものはありますか?

A:時計、エプロンはそれぞれ、「早く起きろ」「働け」という意味になり、年長者に贈るのは失礼で、贈り物としては不適切といわれることもありますが、「よいエプロンが見つかったので使ってみてください」「おしゃれな時計なので……」など一言添えて贈れば問題無いと思います。あと履物も本来、目下に贈るものと言われていますが、今ではそう気にすることではないようです。

Q:贈り物として贈ってはいけない物はありますか?

A:新築や開店、開業など新しく建物を建ててこれからスタートだ、という時に灰皿、ストーブ、赤色の物など火を連想させる物はタブーとされています。結婚祝いに包丁、陶器など「切れる」「割れる」につながる物も避けたほうがよいと言われていますが、新生活にお皿やお茶碗など、新しい物が必要という場合もあるので、出来るだけ相手の方の希望を聞いて考えましょう。
基本的にはなるべく形に残らないものの方が、親切だといえるかもしれないですね。

Q:普段のおつきあいでの贈り物のお返しに悩んでしまいます。これなら大丈夫!という物はありますか?

A:贈り物というのは、モノのやりとりだけではなく、ハートを喜んでいただくということです。もらったらすぐに返すというのは、モノのやりとりだけになる可能性が高いのでやめた方がいいですね。世の中に物のあふれる時代ですから、商品券がいいと割り切る人もいますが、商品券では心が伝わらないと思う人もいるので、相手の立場に立ってその人にあった物を返してあげましょう。

Q:子どものお誕生会でのプレゼントはどんな物が良いのでしょうか?

A:昔と違い、今の子供たちはなんでも持っています。絵本や児童書などは既に持っている可能性がありますので、ノートや鉛筆、アドレス帳などかわいくて重なっても使えるものが良いと思います。ただかわいいだけのものではなく、ちょっと大人になった気分を味わえるものというのもよいですね。お菓子なら日持ちするものを選びましょう。

お祝いごと編

Q:友人が家を新築しました。新築祝いはいつ、贈るものですか?

A:新築披露宴に招待されていて、たくさんのゲストが招かれているのなら、その前に届くように贈ると良いでしょう。当日、持参するのは、ほかの招待客の手前、避けたいものですが、どうしても当日にという場合には、そっと渡す配慮が欲しいですね。後日に贈る場合は、手みやげ品を持参して、「お祝いは後ほど、改めまして」と一言ことわるといいと思います。

Q:友人が出産。どんなお祝いをいつまでに贈ったら喜ばれますか?

A:生まれた、と聞いたら、すぐにでもお祝いを贈りたいと思うところですが、出産祝いに限っては、1ヶ月くらいたってからのほうがいいと思います。母子ともに健康状態が安定するまでにそのくらいの時間がかかるからなのでしょう。お祝いの品としては、生まれてすぐ必要なものは、すでに身内が用意しているはずなので、3ヶ月から1年ぐらいあとで必要になるものがよいでしょう。ベビー服や靴などを贈ると喜ばれますよ。

Q:来年、小学生になる友人の息子さんにはどんなプレゼントがいいでしょうか?

A:進学祝いというのは、基本的には身内や親戚、ごく親しい間柄で贈るものです。直接、会ったことがない場合なら、特にお祝いを用意しなくてもかまわないと思います。親しさの度合いにもよりますが、特に親しい友人の子なら、図書券や文具などがよいでしょう。ただし一度入学祝いをあげたら、つきあいがある限り、高校、大学、就職までずっとお祝いをあげる覚悟は必要ですよ。

Q:小・中・高一貫校に通う子にも、進学のつど、お祝いを贈るべきですか?

A:上までつながっている私立の学校なら、そのつどお祝いは必要ありません。最初だけで十分だと思います。親戚で何か言ってきたら、おめでとうのカードを、本人が「おばあちゃん、今度、中学に上がるんだよ」と報告してきたら、お小遣いをかねてちょっとあげる、ご近所の方が地縁で皆さんがやっているようなら、文具券、図書券でも差し上げるくらいのお付き合いをしてもいいと思いますよ。でもそれも、中学祝いまででしょうね。

Q:金婚式を迎える両親への贈り物は金に関係するものに限りますか?

A:金婚式だからといって金にこだわる必要はありません。それよりも、家族そろって食事会をするとか、夫婦に旅行をプレゼントするとかいうほうが、ずっと記念になるのではないでしょうか。

Q:祖父夫婦がそろって喜寿と古希。お祝いはまとめてしまってもいい?

A:夫婦で共用できるマッサージ器やインテリア用品などであれば、まとめて贈っても問題はないと思います。親戚みんなでまとめて旅行券など、金額のはるものをあげるという手もありますね。身につけるものや個人で使うものであれば、やはり別々に用意した方が無難です。

Q:初節句の人形。夫と妻のどちらの実家が用意するものですか?

A:少子化時代、どちらの実家も自分たちが孫に贈りたい、と思う気持ちは強いもの。雛祭り(ひなまつり)の雛人形は、本来は妻の実家から贈るのが昔からの習わしです。でも、しきたりにこだわって妻の実家だけで贈ってしまうと、夫の家族とのトラブルの元にもなりかねません。相談して、両家で一緒に贈ってもいいですね。

Q:出産祝いを贈ろうとした矢先、先方に不幸が。お祝いは控えるべき?

A:出産祝いに限らず、なにかお祝いをしようと思っていたら、先方の家族が亡くなったということもあります。でも、誕生も就職も、その子にとっては二度とないことなので、やめてしまったらかわいそうだと思います。メッセージをつければいいと思います。「ご不幸ですけれど、お子さんにとっては一生に一度ですから贈らせていただきます」とその一言に心遣いを感じてもらえるのではないでしょうか。

お中元・お歳暮編

Q:そもそも中元やお歳暮とは?

A:もともとの中元は、お盆の時期に祖先の魂に捧げるために持ち寄ったものが起源。歳暮は、新しい年を迎えるにあたって必要なものを、親元へ届ける儀式に由来するものです。今では半年に一度、お世話になっている方々に、感謝の気持ちを伝える季節の贈り物、それがお中元とお歳暮です。

Q:いくらぐらいで、どのような品を贈ればいいですか?

A:金額も昔は「月収の2〜3%が相場」とされていました。今では月収に関係なく、3千円から5千円が相場のようです。そして、お中元・お歳暮コーナーでは目移りするほど贈答品が並び迷ってしまいますね。実はもらう人が本当に欲しいのは、商品券だというデータが出ています。品物を選ぶときには相手の趣味や家族構成など相手の立場に立って選びましょう。職場の上司なら、会社によっては禁止していることもあるので、夫婦などでよく相談しておきたいですね。

Q:お仲人さんへのお歳暮、ずっと贈り続けなくてはいけませんか?

A:結婚式のときだけの、いわゆる頼まれ仲人。その後、おつきあいがないのに贈り続けるのは、負担も重く、何か儀礼的で気持ちもあまり進みません。仲人3年といいますが、本当は一生、おつきあいするべきなのです。でも頼まれ仲人なら3年でいいと思います。仲人以外でも同じです。しかし、特別お世話になった方なら、できるだけした方がいいですね。ただ、贈り物は心ですから、心がないなら形だけ贈られても、相手の方も負担に感じてしまいますよ。

Q:それほどおつきあいがないのに、贈られてきます。なんとか断りたいのですが?

A:断る、というのはかなり親しい間柄でも難しいものがあります。先方の好意を汲みつつ、どう断るか。これは、お礼状に、「いつまでもご心配をかけるのは、こちらも申し訳ない気持ちになりますので、どうかお忘れ下さい」と書くといいですね。「ご放念ください」でもいいです。例えば送られてくるものが苦手な場合どのように伝えたら良いか。もしそれがお店から送られてくるものでしたら、「食べ切れませんので少しにして下さい」とか「3分の1ぐらいにして下さい」など言えると思います。

お礼・お返し編

Q:出産祝いを頂きました。お礼はいつ、どんなふうに?

A:出産祝いのお返しは「内祝」として、頂いた額の半分から3分の1を目安にするといいです。紅白蝶結びの水引きの熨斗(のし)紙に、下には子供の名前を書いて贈りましょう。本来、内祝いは喜びのおすそ分けという意味があります。最近は、お祝いのお返しを内祝いとするのが一般的になっているようです。品物は、タオルセット、せっけん、紅茶の詰め合わせなど、日常使うものが多いですが、贈る相手の家族構成を考えて選ぶといいですね。お返しを贈る時期は、生後1ヶ月ごろのお宮参りの前後が望ましいです。

Q:姑の入院でお世話になった医師や看護師。お礼をしたいのですが?

A:どの病院も表向きは、個人的なお礼はなしというのが一般的なルールです。しかし現実には、何らかの形でお礼は存在しています。主治医や執刀医には、気持ちとしてお礼を包む人が多いようですが、受け取らないのが原則です。どうしてもお礼をしたい場合は、看護師さんたちが分けて食べられるお菓子などを、みんなに行き渡るような数を用意するといいと思います。病院によっては、絶対に受け取らないというところもあるので、看護師さんに相談したり周囲の患者さんなどに様子を聞くというのがいいでしょうね。

Q:お返しが面倒なので、お祝いはすべて断ってもいいでしょうか?

A:人と人とのつきあいは面倒といえば面倒です。お祝いを頂いたからには、お返しのことを考えなければいけません。いっそ、お祝いをもらわずに済ませられたら、どれだけ楽だろうと、内心そう思っている人もいるはずです。しかし、考えてみて下さい。せっかく人がおめでとうという気持ちを表してくれているのに、それを先にこちらから断るなんて尊大ですよ。ありがたく受け取って、ちゃんとお礼をする。円満な人付き合いの基本です。

Q:習いごとの発表会で、会費とは別に先生へのお礼は必要ですか?

A:発表会では、たいてい会場費のほか舞台上のお花代なども含む会費が決められていることが多いですが、会費が明確に決まっているのなら、別途お礼は必要ないと考えてもいいと思います。ただし、習いごとの内容やその教室の習慣というものがありますから、一概には言えません。特に日本の伝統的な世界の習い事には、不文律の常識がつきものなので、一人で決めて行動せずに先輩のお子さんなどに様子を尋ねたりして行動しましょう。

贈り物の金額目安編

Q:お年賀に伺う際には、いくらぐらいの品を持参すればいいですか?

A:お年賀の品は、高額で大仰なものではなく、少なめでいいです。清酒1本分ということで千円から2千円程度のお菓子や果物、お酒など、いっしょに飲酒できるものもいいと思います。共に祝って酒を飲み交わすという意味で、清酒1本分と考えると分かりやすいと思います。特にお歳暮を贈っていないお宅に伺う場合は、お年賀の品を忘れないようにしましょう。

Q:災害や火事見舞いにお金を送る場合の目安は?

A:祝儀は薄く、不祝儀は厚く。が基本です。災害や火事は不祝儀ではないですが、こういうときのお見舞いこそ、多めにというのがいいと思います。大震災で家が倒壊した、火事で全焼した、大雨や洪水で被害を受けた、などというときには、できるだけのことはしてあげたいと思うものです。友人、知人の場合、通常、現金での災害見舞いは、5千円から1万円が目安とされていますが、被災状況に合わせて精一杯のことをしてあげましょう。大切なのは、迅速な対応です。

Q:病気見舞いをしたいのですが、相手が負担に思わない金額は?

A:お見舞いには花を贈ることが多いですが、治療費など、何かとお金がかかるときなので、お金の方が助かる、という人もいます。金額は、親戚なら1万円、友人・知人なら5千円ぐらいが目安です。見舞いではありますが、包みは紅白の水引きの祝儀袋を使います。祝儀袋は、のしのついてないものを使って下さい。のし=長引く、ととられるので。

Q:近く引越しします。あいさつ回りには、いくらぐらいの物を持参すればいいですか?

A:向こう三軒両隣といいますよね。マンションなどの集合住宅であれば、両隣と上下の階のお宅、また管理人さんや大家さんにも、ごあいさつに伺いたいものです。あいさつ回りの品は名刺がわりです。相手が負担に思わないぐらいの金額ですね。引っ越しそば1枚分として、5百円から千円ぐらいがいいでしょう。その予算でタオルや消耗品など用意するといいでしょう。

弔事編

Q:葬儀でお世話になった人にお礼するには?

A:通夜や葬儀のお手伝いをいただいた方々には、心を込めてお礼する必要があります。喪主との関係にもよりますが、親しい友人に葬儀委員長などの大役をやっていただいた時には、後日、落ち着いた段階で「会食」の席をもつのも一つの方法です。葬儀委員長、争議委員や会計係など手伝ってくれた方が目上の場合は、後日、例えばお礼の品としてビール券、商品券、お食事券などを。または、金子を持参して、お礼を申し述べるようにしたいですね。

Q:香典返しはいつ頃までにすればいいですか?

A:香典返しは忌明け法要の日以降にするのが一般的となっています。四十九日の忌明け法要を営むまでは、「忌中」または「喪中」の期間です。喪に服している間は、礼状や香典返しも慎み、弔問の答礼は忌明け後とするという礼法に基づいています。「忌が明けました、いろいろ大変お世話になりました」のご挨拶が香典返しなのです。

Q:忌明け法要、一周忌や七回忌などの法要の引出物には何が喜ばれますか?

A:人を招いて供養をし、お帰りに手土産を差し上げる。これを引出物と呼んでいます。または法要の引出物の「茶菓子やお茶うけ」のことを「茶の子」と呼び、仏事の供物または法要の引出物としているようです。法要の引出物には、食べてしまってなくなる物、消耗品、日常の実用品を基本としてお薦めします。カサばらず、軽くて、小さい物、これが法事、法要の引き出物として好適用といえますね。

Q:通夜に「生花」をおくりたいのですが?

A:生花や花輪を贈るときには、まず「生花」は近親者や個人とゆかりの深かった人が供えることが多いようです。また、花輪は、地方、地域によって異なりますが、団体や公的な立場にある人が贈ることが多いようですが、いずれの場合も、どこのどんな会場で、通夜、葬儀を執り行うかによって事前に確認することが大切です。生花や花輪をお供えしたいときには、事前に相談することが大切です。なお、どうしても「お花代」として「お供え」したいときは「供花料」とするとよいでしょう。